English page is here.
There are hits, thank you. (since 1999-06-08)
分子量や元素分析値の計算は、化学のもっとも基本的な要素で、 化学を勉強して一番始めに習うことといえるかもしれません。 しかしそのためのコンピュータプログラムは意外に少なく、 Unix で使えるものはあいにく見つかりませんでした。 そこで GUI を具えたものを作ってしまいました。
このプログラムは、入力された化学組成式であらわされる分子の、 分子量を計算し、また、各組成元素の重量パーセントを計算します。
このプログラムは Unix マシン (FreeBSD 2.2.8R + Motif 2.0) で 開発し、IRIX 6.5 でも動作することを確認しました。 その後、開発環境を FreeBSD 3.2R + GTK+ 1.2.2 に移行しました。 今では FreeBSD 4.2R + open-motif-2.1.30 / gtk-1.2.8 環境で動いています。 Motif または GTK+ のいずれのウィジットセット環境でも 利用可能です[*1]。 また、X11 上で動作する GUI なプログラムですが、 コマンドラインから利用することも可能です。
[*1] Motif または GTK+ が必須です。
河村雅夫 (kawamura@mlb.co.jp) さんが, Linux のパッケージ RPM と SRPM を 作ってくれました[*2]。そのための spec ファイルもご提供いただき, tarball に 同梱してあります。
[*2] rpm バージョン 4 用 (MLD5 を想定) だそうです。RPM は MLD4 などの
rpm バージョン 3 では利用できないそうで, ご注意ください。ただしもちろん
SRPM からコンパイルすれば, rpm のバージョンとは関係なく, xmolwt は動作する
はずです。
URL:http://www.mlb.co.jp/linux/science/
Motif 版の場合には次のようにしてこのプログラムを起動すると、 GUI なウインドウが表示されます。
% xmolwtGTK+ 版の場合には
% gmolwtとします。
図: 分子量・元素分析値計算プログラムのウインドウ。
(左) Motif 版, (右) GTK+ 版。
ここで、一番上の入力欄に、元素記号と元素数からなる化学組成式を入力します。 原子団をカッコでくくるような形 (CH3)2CO も使えるようになりました。 入れ子になっていてもダイジョーブです。 また適当に空白をはさんでも結構です。
元素記号のならびの解釈にあいまいさを生じなければ、元素記号は h2o のように 小文字をつかってもかまいません。空白をはさむことで、あいまいさを 避けることもできます。(`si' なら ケイ素、`s i' なら 硫黄とヨウ素) この場合には、Allow LowerCase ボタンを押してください。
化学組成式を入力したら、Calculate ボタンを押してください。 式量と組成比を計算して表示します。
Clear ボタンを押すと、入力と出力(計算結果)がクリアされます。
End ボタンを押すと、プログラムを終了します。
X11 では、リソースにより GUI の見た目を容易に変更できる仕組みがあります。
Motif 版の xmolwt を用いる場合には、 付属の Xmolwt を自分のホームディレクトリに置くか、 または .Xdefaults/.Xresources にその内容を追加してください。
GTK+ 版の gmolwt を用いる場合には、 付属の dot.gtkrc をホームの .gtkrc の最後に追加してください。
コマンドラインからは次のようにして使います。
% molwt <chemical formula>なおこれは、GUI 版へのリンクです。 ここで <chemical formula> は化学組成式で、元素記号と原子数から なっています。例えば、
% molwt C2H5OHの様にします。元素記号は正しく大文字小文字を使い分けてください。 また、適当に空白をはさんでも結構です。原子団を括弧 () でくくることも できます。これらの場合には, shell が解釈しないように " や ' でくくります。
% molwt "Cl C2 H4 OH"すると、次のように計算結果を表示します。
Formula Weight = 80.513500 C 2 29.835245 % Cl 1 44.033609 % H 5 6.259447 % O 1 19.871699 %次の例はこんな感じです。
% molwt "(C H3)2 CO" Formula Weight = 58.079140 C 3 62.039658 % H 6 10.412757 % O 1 27.547584 %
著作権は放棄しませんが、ソースコードなどは アーカイブしたパッケージ丸ごとで自由に再配布、 利用していただいてかまいません。 ただし、バグフィックス・パッチ・改造結果などを しらせていただければ幸いです。
パッケージはここからとってください。
宮本量 弘前大学 理工学部 物質理工学科 設計分子工学講座 036-8561 弘前市文京町 3 番地 TEL 0172-39-3564 FAX 0172-39-3541 Email rmiya@cc.hirosaki-u.ac.jp